だまされていた

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今日は、肌寒い1日でしたね。
でも職場では半袖Tシャツな俺(笑)

今年もあと2ヶ月ちょっとで終わりなんだねぇ。
師走に向かいますます忙しくなります。。゛(ノ><)ノ ヒィ
研修もあるしねぇ。

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今日の夕ごはん。熱々ポトフが美味しかったです♪

職員健康診断の結果が来た!!
10日間禁酒したおかげで、肝数値はOK!!!(笑)
視力が両目とも1.5(爆)

まぁ、まだ死なないでしょう。


先日放送したNHKスペシャル カラーでよみがえる東京~不死鳥都市の100年~が凄く良い番組で、映像の20世紀以来の快心出来だったと思う。

日本って凄い国だったんだなぁとしみじみ思えた。
今日の深夜再放送されるので是非!!!!



この番組の最後で、伊丹万作の記事が紹介されて、その文章の凄さに感心した。
伊丹万作は、伊丹十三の父親です。




さて,多くの人が,今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つている範囲ではおれがだましたのだといつた人間はまだ一人もいない。ここらあたりから,もうぼつぼつわからなくなつてくる。多くの人はだましたものとだまされたものとの区別は,はつきりしていると思つているようであるが,それが実は錯覚らしいのである。たとえば,民間のものは軍や官にだまされたと思つているが,軍や官の中へはいればみな上のほうをさして,上からだまされたというだろう。上のほうへ行けば,さらにもつと上のほうからだまされたというにきまつている。すると,最後にはたつた一人か二人の人間が残る勘定になるが,いくら何でも,わずか一人や二人の智慧で一億の人間がだませるわけのものではない。


 すなわち,だましていた人間の数は,一般に考えられているよりもはるかに多かつたにちがいないのである。しかもそれは,「だまし」の専門家と「だまされ」の専門家とに劃然と分れていたわけではなく,いま,一人の人間がだれかにだまされると,次の瞬間には,もうその男が別のだれかをつかまえてだますというようなことを際限なくくりかえしていたので,つまり日本人全体が夢中になつて互にだましたりだまされたりしていたのだろうと思う。


 このことは,戦争中の末端行政の現われ方や,新聞報道の愚劣さや,ラジオのばかばかしさや,さては,町会,隣組,警防団,婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだます側に協力していたかを思い出してみれば直ぐにわかることである。


 また,もう一つ別の見方から考えると,いくらだますものがいてもだれ一人だまされるものがなかつたとしたら今度のような戦争は成り立たなかつたにちがいないのである。


 つまりだますものだけでは戦争は起らない。だますものとだまされるものとがそろわなければ戦争は起らないということになると,戦争の責任もまた(たとえ軽重の差はあるにしても)当然両方にあるものと考えるほかはないのである。


 そしてだまされたものの罪は,ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく,あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い,思考力を失い,信念を失い,家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力,無自覚,無反省,無責任などが悪の本体なのである。


 このことは,過去の日本が,外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実,個人の基本的人権さえも自力でつかみ得なかつた事実とまつたくその本質を等しくするものである。
 そして,このことはまた,同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。


 それは少なくとも個人の尊厳の冒涜(ぼうとく),すなわち自我の放棄であり人間性への裏切りである。また,悪を憤る精神の欠如であり,道徳的無感覚である。ひいては国民大衆,すなわち被支配階級全体に対する不忠である。


 我々は,はからずも,いま政治的には一応解放された。しかしいままで,奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて,彼らの跳梁を許した自分たちの罪を真剣に反省しなかつたならば,日本の国民というものは永久に救われるときはないであろう。


「だまされていた」という一語の持つ便利な効果におぼれて,一切の責任から解放された気でいる多くの人々の安易きわまる態度を見るとき,私は日本国民の将来に対して暗澹たる不安を感ぜざるを得ない。


「だまされていた」  といつて平気でいられる国民なら,おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや,現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。




終戦直後の1946年に書かれた記事です。
日本人結局今も同じですよね(笑)
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